私の野遊び好きのルーツを作り上げた親父との思い出話。
うちの親父は典型的な昔堅気で職人気質な人でした、遊びに連れて行ってくれるといえば自然の中ばっかりでした。
私が住んでる土地は田舎で、海に山に川に滝にと自然の遊び場には困らないところです。
今回はそんな自然の中に連れていかれた時の話、【滝】編です。
これは私が小学三年生のときの話です。
私が住む土地に七山という山があるんですが、その山に流れる川の上流に滝があります、観音の滝という場所です。
滝の少し下流から散歩道があったりして、自然の中の散策に凄くいい所なんですよ。
その散歩道は通らず、岩場をぴょんぴょん飛び移りながら滝まで向かったんです。
そして滝に辿り着いて、親父が滝を見上げてるな~と思ってると・・・
よし、登るか。
( ゚Д゚)
↑↑↑どこ登るの!!
親父いわく行けるやろとの判断らしく、私を置いて滝の脇の崖部分をズンズン登っていきます。
うちの親父ってですよ、自分が出来ることは皆出来ると思ってる節があったんですよ、暫く躊躇して眺めてた私に
はよお前も来い!
・・・はい行くしかなさそうですねと覚悟を決めて登り始めましたよ。
こうゆうときってどっちがいいんでしょうね?
- 落ちてもカバーしてやれるように下が大人なのか
- 正しいルートを探して先行してやる上が大人なのか
ちなみに親父はたまに振り返る程度でスイスイ登って行ってしまいました。
怖いしきついしなんだけど、なんだかんだ付いていってしまう私です、こーゆーとこで無意識に鍛えられてたのかねえ?
小学三年生の体力ではヘロヘロになりながらなんとか登り切り、一休みしてたら親父は岩場をぴょんぴょん飛びながら先にいってます、仕方ないから追いかけていくかと移動を再開してんですが・・・
自分が思ってるより疲れてたんでしょうね、岩場で足を滑らせ川の中に落ちてしまったんですよ。
これはパニックです、滝がすぐ近くにあるってことだけは理解してたので危ないのはすぐ自覚、滝の近くなんで流れもすんごい激しくてウォータースライダーみたいに流されて行きました。
ほんとの流れに流されるままになってた私、冷静に考えることもできない時間が長くも短くも感じ、突然陸地に打ち上げられた衝撃で終わりました。
いつのまにか回り込んだ親父が引っ張り上げてくれてたんです。
これは本気で怖かったんですよ、痛みや怖さで泣くような子供じゃなかったんですが、さすがに泣きそうになってた時に親父が一言
面白そうやんか!もっかい飛び込んで来いw
( ゚д゚)ポカーン
・・・四回は飛び込まされました、はい。
これ今の時代だと色々問題になりそうな話な気がするなあ、でも私的にはそんな無茶させる親父はなんだかんだで好きでしたねw
と、こんな思い出話を親父が亡くなって10年後くらいに母親に話して聞かせたら。
あん人そやんことしよらしたとね!!
訳:あの人そんなことしてたの!!
と、思い出話でしんみりするかと思ってたのに怒ってました、怖い怖い。
自分も家庭を持ち子供も授かりましたが、私が子供の時に体験したことを自分の子供にさせれるかと言うとちょっと無理ですねw
自分的にはいい経験をさせてもらったと思えるんですが、さすがに危ないかなーと常識的にね。
他にも色々やらされてるんですが、私自身父親になってよくわかりますが、親父には何歳になっても敵わない気がしてます。
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